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神戸市中学校の昼食のあり方検討会 [ワークライフバランス]

昨日小学校から持ち帰ってきたお手紙の中に、教育委員会だよりが入っていて、
そのトピックスの中に中学校の昼食のあり方検討が開始されたというものがありました。

検討会の議事録や答弁が、神戸市のWebサイトに上がっていたので、
早速読ませていただきました。
第一回神戸市の中学校昼食のあり方検討会資料一覧

資料4.中学校昼食に対するこれまでの経緯に掲載されている市会での答弁を読むと、
全国の中学校のうち給食を実施している学校は81.6%にものぼり、
政令指定都市で実施していないのは横浜市、川崎市、堺市、神戸市だけだとか。

実施していない理由として主に二つをあげていました。
1.愛情弁当論
(家庭弁当が親子のコミュニケーション・絆を深め、成長期にある中学生の個人差に対応できる)
2.財政難

神戸市教育委員会は、給食を実施しない理由として
まず第一に1.愛情弁当論をあげていますが、
親の立場として言わせてもらえば、
親子のコミュニケーション・絆を深める方法は、お弁当を作り以外にいくらでもあって、
その機会をわざわざ教育委員会が与えていただくなんて、かなり余計なお世話です。
実際実施している80%以上の中学校が、
家庭でお弁当を作らないために親子の絆が弱まっているなんて事実はないはず。
っていうか、そんな理屈を持ち出すのは、
給食を実施している学校やその学校に子どもを通わせている保護者に失礼です。

本当は、一番の問題は財政難なんだと思われます。
だったら最初から、神戸市は中学校給食にお金をかける金銭的余裕がありませんって
素直にいえばいいのに。
こんなところで3歳児神話みたいな親の子育て責任論を持ち出されるのは、
中学校給食を切望する働く母は子どもへの愛情が少ないと指摘されているようで
非常に不愉快です。

ちなみに家庭の事情でお弁当を作れない家庭のために、
学校でお弁当の販売も行っているそうですが、
1食400円~450円と高いので、利用率は0.9%しかないとのこと。
ダブルワーク、トリプルワークで朝お弁当を作る余裕のない家庭に、
コンビニ弁当と同じ値段で学校で弁当販売されても、
利用する余裕はないのでは?
本当に、家庭の事情でお弁当を作れない家庭に配慮する気があるなら、
給食と同じ程度の負担で弁当販売できないのかと思ってしまいます。

中学校での学校給食を完全実施するには、
確かにお金はかかります。
それでも、札幌市や北九州市は親子方式といって
小学校で中学校の分も調理して運ぶといった方式をとっているようです。
資料6:学校給食について
すでに調理施設のある小学校で中学校分も作れば、
新たな設備投資はいらないので賢い方法だと思います。
現状の倍量の給食を作れるか、という問題はあるのかもしれませんが
少子化で子どもの数が減っている今、
かつて子どもの数が多かったわたしたち団塊ジュニア世代の世代には、
今よりかなり多い量の給食を作っていたことを思えば
量的問題はクリアできるのではないかと推測します。

神戸市教育委員会はこれから1年ほどかけて、
学校給食についての議論をするそうです。
しかしそもそも、検討会の名前が「中学校昼食のあり方検討会」であって
「中学校給食の検討会」ではないところに及び腰な姿勢を感じるのはわたしだけ?

子どもは社会全体で育てるものです。
神戸市市会議員、そして教育委員会のみなさん、
心配いただかなくても親子のコミュニケーションは朝食と夕食で十分とれますので、
昼食くらいは神戸市も一肌ぬいで
栄養価のある温かくて美味しい給食をみんなで楽しく食べる経験を
神戸市の中学生に与えてください。
よろしくお願いします!
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