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小学校の先生たちとの本音トーク [子どもの教育]

昨日の社会をつくる女子ゼミは、小学校の先生たちを招いての本音トークということで、神戸で現役教師を40年、その後今は非常勤講師の方の指導をする立場にいらっしゃる方と、小学校の現場で教えた後校長も教育委員会でのお仕事も経験された方のお二人が来られました。
お二人ともとても感じのいい方で、前回疑問に思ったこと、一つ一つに丁寧に答えてくださいました。

・芦屋と神戸の給食の導入の違いは、芦屋には20くらいしか小学校がないけど、神戸には164もの小学校があり、かつ地域が広範囲で多様なため一律の動きは難しいこと。
(これはエアコン導入についても同じで、線路沿いなどの環境の悪いところが優先されて順次…ということになってしまう)
・「教育は人そのもの」であるのに、教育行政はなかなか「教育育成」に予算をとれない。
(今は研究のほうに予算がつくので大学も研究のほうに力をいれるということになってしまっている)
・子どもはいつの時代も変わらない。変わったのは社会。特に「説明責任」を求める風潮が教育現場にもやってきたため、教師は対保護者、対教育委員会、対市や県、国への説明責任に追われている。
(今は報告書の類が非常に多い)
・学校が行うことも20年前より格段に増えた。国際理解、情報教育…最近は歯磨き指導まで学校におりてきている。
・神戸は学校長の裁量が大きい方。まだ自由度があるが、それが逆に校長が変わるとすごく変わるという印象を持たれる原因かも。
・小学校の先生にも、学年の連携は必要。それができていない学校は管理職に問題があるのではないか。
・担任に言ってつうじないことは学年主任へ、それでもだめなら教頭先生へ、それでもだめなら校長へ、諦めずに訴えてほしい。教師は必ず「その子のために一番いいこと」を考えている。(ただし力量の差があるのは否めない)
・給食を班机で食べなくなったのはアレルギー対応のため。(牛乳アレルギーの子に牛乳がかかったりすると大変なことになる)


何かとバッシングされやすい公教育ですが、
現場の先生は本当に子どもたちのために頑張っているんだということがひしひしと伝わってきました。

最後にお二人がおっしゃったメッセージ。
「教師は本当に子どもたちのためになりたいとみんな思っているんですよ」
「子どもを中心に、教師と保護者と地域が手を取り合って見守るのが理想。チーム〇〇学校の一員として保護者とも一緒に子どもたちを育てていきたいんです」
「小学生のうちに、自分はかけがえのない存在なんだということを、伝え続けることはすごく大事。どうせぼくなんて、わたしなんて、、、と自己否定する子どもが中学高校になるととても多い。今小学生以下のお子さんを持つ保護者の方には、わが子を認め続けて自己肯定感を育ませてほしい」

すごく心に響きました。
本当に、このお話を聴けてよかったと思いました。



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