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仕組みが意識を変える [ワークライフバランス]

今日の日経朝刊に載っていた上野千鶴子さんのインタビュー記事。
質問に対する回答がめちゃくちゃ明確で、素晴らしいと思いました。

1.女性活躍推進法などの法整備について
「罰則規定がないので実効性がありません。・・・女性の当選者は28人で改選前後で変化がありません。法律を作った効果はゼロと言えます。」
「候補者の半数を半数を女性にしない政党には交付金を出さないなどの罰則規定が必要です。女性活躍推進法では応募者と採用者数の男女比も公表すべきです。こんな骨抜きの法律に対してメディアも鈍感すぎます。」

・・・効果ゼロ、メディアも鈍感すぎ、に激しく同意。

2.女性管理職30%の目標について
「最初に聞いたときにはなぜ50%じゃないの?と思いました」
「クォーター制が日本の風土にあわないという言葉が意味するのは、合理的な説明ができないということです。論理的に答えられないから質問をシャットアウトするために使うのです」

・・・目標設定がおかしい、論理的に答えられないからあわないという言葉を使う、に同意。

3.育児休業の期間を延ばすなどの施策について
「育児休業はあまりいい制度とは思いません。男性より賃金の低い女性が取るケースが多いですが、乳児と24時間向き合う”べったり休業”は母親を育児専業にさせます。産前は対等だった夫婦の関係が1年の育休で変わり、家庭内で役割分担が固定します」

・・・長い育休がいい制度ではないというのにも激しく同意。

4.働く女性の6割が非正規で男女の賃金格差もあることについて
「シンプルな解決方法があります。最低賃金を全国一律1500円にすること。年2000時間で300万円の収入になります。この年収額は夫婦の関係を変える分岐点です。パートナーの年収が300万円をこえると生活水準が変わり、お互い相手が辞めないように、という力学が働きます」

・・・年収300万が夫婦の関係を変える分岐点。なるほど。


上野千鶴子さんは、昨年4月の東大の入学式のスピーチも素晴らしかったですが、本当に頭のきれる方だと思います。
こういう考え方を、メディアはもっと大きく取り上げてほしいです。
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