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あいさつと感謝力 [子どもの教育]

昨日、会社の研修で、
還暦プロゴルファーとして有名な古市忠夫さんの講演を聞きました。

古市さんは神戸市長田区の鷹取という
阪神淡路大震災のときに非常に被害の大きかった地区に住み、
地震とその後の火災で家も経営していたカメラ店もすべて失いました。
消防団で活躍していた古市さんは、
被災した方を救助し、地域再生の活動をされる中で、
59歳と11カ月でプロテストに合格しプロゴルファーとなり、
70歳となった今も活躍し続けています。
古市さんの震災後プロゴルファーになるまでの壮絶なお話は、
本になり、映画化までされました

その古市さんが教育産業に携わる私たちに語りかけます。
わたしがプロゴルファーになれたのは、才能があったからでしょうか?
努力したからでしょうか?
いえ、違います。
結果を出した人に共通するのは一般に言われる才能×努力×運ではないんです。
才能×努力×感謝力なのです、と。

古市さんは、プロテストを受ける若者をみて、
どの子が合格するかすぐにわかるそうです。
そのポイントは、あいさつができるかとちゃんと歩けているかだそうです。
あいさつができるのは、自分が頑張れることへの周囲への感謝の気持ちを持っているから、
失敗しても胸を張ってちゃんと歩けるのは、勇気があるから。

才能や努力では、小さい頃から特別なレッスンを受けてきた若者たちに、
古市さんは絶対かなわない、といいます。
しかし、感謝力でゴルフの英才教育を受けてきた若者たちに勝っているから、
才能あふれる若者たちに勝り、プロテストに合格することができた。
逆にいえば、今の若者たちには、自分がこうして夢に向かって頑張れることへの感謝の気持ち、
両親への感謝、自分が健康に生きていることへの感謝、
支えてくれる人たちへの感謝の気持ちがないから、
失敗したとき、悪条件になったときに、もろく崩れてしまうのだと。

今の学校教育で力を入れているのは
学力向上、体力向上、そして豊かな心と言われていますが、
豊かな心という教材に、感謝するという言葉がひとことも入っていなかったのだそうです。
感謝の心を持てない人間が、いくらさまざまな豊かな体験をしても、豊かな心が育ちますか?
古市さんが問いかけます。

頑張れ頑張れと子どもたちを追いやっていませんか?
子どもたちはどの子も才能と努力の塊です。
頑張って、頑張ってきたのに結果が出なかったとき、
子どもたちは生き場のない感情に押しつぶされそうになります。
ただやみくもに頑張れというのではなく、
今自分が頑張れることへの感謝の気持ちを教えてあげませんか?

最後にそんなメッセージを残されました。

親としても、教育を仕事とするものとしても、
非常に考えさせられるお話を聞かせていただきました。
改めて古市さんに「ありがとう」です。
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