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Teach for America - いつか、すべての子どもたちに [子どもの教育]

日曜日はお仕事でした。
教育講演会の受付のお手伝いを頼まれたもので。
普段は憂鬱な日曜出勤ですが、
今回は楽しみがありました。
それは、プログラムの中に、藤原和博さんと宮崎哲弥さんの対談があったから。

「これからの社会に求められる人材と教育」と題した対談で、
学ぶことが非常にたくさんありました。
その中で、一番心に残ったのは、藤原さんのお話の中に出てきた
アメリカでは学生の就職先ランキング ベストテンの中に、
「Teach for America」という非営利団体が入っているということ。

この非営利団体は、格差の大きいアメリカで、
きちんとした教育が受けられない環境にある子どもたちのために、
全米の優秀な学生を2年間教師として学校に送り込むという事業を行ってるそうです。
教育の機会における不平等を解決したいという熱意を持つ
優秀な学生が子どもたちの前で教えていくことで、
子どもたちは学ぶ楽しさを知り、
保護者は教育の重要さを認識し、
学生たちにもこの経験が、のちのキャリアに大きなよい影響を与えるという
すごい事業です。

そんな事業を最初に思いついて行動に移した人も、
その非営利団体としての事業を支えようと思った周囲の人も、
劣悪な環境にある地域にあえて教師として2年間働きたいと手をあげるアメリカの学生も
すごいじゃない!と思い、夫にこの話をすると、
早速Teach for Americaの創業者が書いた本があるよ、とアマゾンでみつけて
購入してくれました。

いつか、すべての子供たちに――「ティーチ・フォー・アメリカ」とそこで私が学んだこと

いつか、すべての子供たちに――「ティーチ・フォー・アメリカ」とそこで私が学んだこと

  • 作者: ウェンディ コップ
  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2009/04/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


この2日ほどで一気読みしてしまいました。
そして、
「いつか、すべての子どもたちに、優れた教育を受ける機会を」
という著者の思いに非常に共感しました。

公教育が有償のベトナムで、学校に通うお金がない貧しい子どもたちのために、
無償の小学校を設立し、子どもたちがこの小学校を卒業しても勉強を続けられるために
子どもたちにビーズのストラップを作成し、学校が販売して子どもたち自身に学費を稼がせる 自立のための支援を行っている方のことも尊敬していますが、
Teach for Americaは、社会を巻き込んだムーブメントにしてしまったことがすごい。

Teach for Americaで2年間子どもたちを教えた卒業生たちは、
その後、教育の世界やビジネスの世界からもアメリカの教育に新たな風を送りこんでいるそうです。

アメリカという国に、あまりいい印象はなかったのですが、
こういう社会貢献の精神が根付いている、というのは素晴らしいことだと思います。

いつか、すべての子どもたちに。
わたしにできることは何だろう??

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