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障害を価値に変える [自分のこと・思うこと]

土曜日は日本青少年育成協会主催の教育講演会に行ってきました。
今回の講演会は「障害を価値に変える」と題した株式会社ミライロ代表・垣内俊哉さんの講演でした。

生まれつき骨が弱く歩くことができなかった垣内さんは、小さい頃から入退院と手術を繰り返し、小中学校はほとんど通えなかったそうです。
歩くことが夢だった、普通になりたいと願っていた。
手術にも耐え、リハビリも必死で頑張ったけど、その夢はかなわず、最後の望みが絶たれたときに、歩けない自分を受け入れ、小学校時代の先生に言われた「お前は歩けないのだから勉強するしかない」と言われた言葉を思い出し、勉強に励んで大学に進学したそうです。

大学でアルバイトしようと思って入った会社で社長に次ぐ営業成績をとったとき、その上司に「車椅子に乗っていることがお前の強みだ。歩けないことに誇りを持て」と言われたそうです。
そして、歩けないからこそできることをしようと、障害者が生きていく上で障害になっている社会の環境を変えようと会社を立ち上げ、様々な取り組みを行っています。

教育関係者の多く集まる講演会だったので、教育の重要性を強調されていました。
障害があるからといって、過剰に甘やかすのも、無関心でいるのもどちらもよくない。
知らないことが無関心につながるのであれば、知ることで関心を持ってもらう教育の役割は非常に大きい。
そして、小学校時代の先生が「勉強するしかない」という言葉が、現実を教えてくれた大切な言葉だったように、きちんと将来に必要なことと向き合わせる厳しさは大切だと。

障害と一言でいっても、身体だけではなく精神のほうにもあり、配慮すべきことは抱えている障害の内容程度によって異なります。
そう考えると、やはりまずは関心を持つこと、知ることが大事なのではないかと思いました。
ちなみに、加齢による聴覚、視覚、内臓機能、筋力、骨の衰えは複合的に障害が出ている状況であり、将来誰もが経験すること、つまり誰にとっても他人事ではないとも言えます。

障害=バリアは、社会のほうにある。

物理的環境(車いすが上がれない階段、段差)、人々の意識、情報。
これらを変えていくことで誰もが生きやすい社会にしたいという思いに心打たれた教育講演会でした。
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