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ガラスの天井 [自分のこと・思うこと]

アメリカの大統領選挙が終わり、予想外の結果への驚きと絶望感でいっぱいになっていたわたしですが、子どもの前でどう話すかというときには、ちょっと考えてしまいます。

実際、子どもたちから
「なんでトランプが勝ったん?」
と聞かれましたし、子ども達の中でもかなり話題になっているようで、
「○○は、トランプは死ね!ってゆーとったで。」
「でも、ヒラリーも腹黒いんやろ。」
悪びれることなく、恐らく周囲の大人の会話を真似しているのだと思われる会話をしています。

いやいや、いくら暴言吐くからって、嫌いだと思うのはいいけど、「死ね」は良くないでしょ。
彼にも家族がいて、家族にとっては世界でたった一人のお父さんなんだし。
腹黒いなんて、一度も会ったことも話したこともないあなたが、本当にそうだってわかるの?
思わずそんな話をしてしまいました。

自分でも、ついついテレビやネットのうわさだけで「あいつ最悪」とか言ってしまいますが、子どもの前での発言は気をつけたいものです。。。

それはさておき。
わたしは政治問題にはかなり不勉強で、両者の政策をあーだこーだと批評できる基礎知識がないのですが、ひとつこの大統領選挙で子ども達に伝えたいことができました。
ヒラリーの選挙で負けた後のスピーチ。

「私たちはいまだに、もっとも高くて固いガラスの天井を打ち破ることができてはいませんが、いつかきっと、誰かが実現してくれることでしょう。その時期が、私たちが考えるよりも早く訪れてくれることを願います。

また、私たちを見てくれている、幼い少女のみなさん。みなさん全員に価値と力があること、そしてこの世界で自分の夢を追い求めかなえる、チャンスと機会を得る権利があることを、けっして疑わないでください。」

価値観の違いは認められても、女性を蔑視・差別することは価値観の違い以前の人間の尊厳に関わる問題です。
もっとも高くて固いガラスの天井を打ち破るべく挑んだ彼女のチャレンジ精神には拍手を送りたいと思いますし、これから社会に羽ばたく娘たちには、女性だからというそれだけの理由での壁・ガラスの天井に屈してほしくはない。

ガラスの天井はいつか破れる。
女の子でも夢は実現できる。
男女問わず、子ども達はみな夢を追える、それだけの価値がある人間である。
そして、それらのための努力は惜しんではいけない。

娘たちはどう感じて受け取ってくれたのでしょうか。
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