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賢い子に育てる究極のコツ [子どもの教育]

上司に薦められて、東北大学加齢医学研究所教授 瀧靖之著「16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える賢い子に育てる究極のコツ」という本を読みました。

MRIのビッグデータと子どもの成績、IQ、遺伝、環境、生活習慣のデータの蓄積によって解明されてきた子どもの脳の発達という観点からみて親は子どもに対してどんな関わり方をしたら良いのかが書かれています。

基本的には脳の発達、成長を一番伸ばすのは「好奇心」のようです。
だから脳医学的には、親の役割は「好奇心の種をまく」こと。
そして子どもの伸びやすい時期に芽生えた好奇心を夢・目標設定に繋がるように「背中を押してあげる」ことだそうです。

小さい子どもであれば誰でも持っている「なぜ?」「どうして?」に対して
「そんなこといいから〇〇しなさい」
「汚いから触らないの!」
「今忙しいから静かにしてて」
なんて言葉を返すのは、親の都合で「疑問を持ち考えること」自体を否定しているということになるのでしょう。
(自分を振り返ってみてもここは反省ポイントです)
幼少期の自然体験の重要性はあちこちで言及されていますが、脳科学的にもやはり子ども時代に様々な体験をさせ、興味を持ったことを深めさせることが大切なようです。

興味深かったのは、脳の司令塔であり記憶を司る海馬の成長が、睡眠の量にはっきり影響を受けることが最近の研究で分かってきたという部分。
睡眠不足という自覚がなくても、絶対的睡眠不足になると海馬の成長は鈍るそうです。
睡眠は、学んだことを定着させる役割もあり(逆にいうと、たくさん勉強しても睡眠をとらないと結局身につかないということ)睡眠不足にならないように配慮する親の関わりは大事だと思いました。

もうひとつ、「運動のできる子は勉強もできる」というのは、脳科学的にも理由がわかっているという部分。
運動によって、関わる脳のネットワークが発達し、脳が成長しやすい状態に整えられていくことと、脳は一か所が鍛えられることで脳全体の能力が上がる「汎化」という性質があり、運動することで運動に関係ない部分の脳の部分も伸びていくため、脳全体のパフォーマンスが上がるのだそうです。
確かに、わたしも会議のある日の朝によくジョギングをしていましたが、ぼ~っと朝パソコンの前に座っているより、走りながら考えるほうが、ひらめきや言いたいことの整理はできていたような気がします。

そして、朝ご飯の重要性。
子どもの朝食は「脳が活動するために十分なエネルギーをしっかり摂取でき、次の食事までそのエネルギーを補給できること」が大切なのだそうです。
次の食事までエネルギー補給できるという意味では、低GI食品である玄米ご飯は最適です。
「早寝早起き朝ご飯」が大事と近年言われていますが、脳科学的にもその考え方は正しいようです。

その他、習い事のタイミングの話や、親がなんでも教えるよりも、図鑑を与えて自分で調べさせ、「わかったことを教えてね」と言う方が子どもの考える力は伸びるといった内容が書かれていて、子どもの教育に興味のある親であれば非常に興味深い内容だと思います。





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