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APU(立命館アジア太平洋大学)の「混ぜる教育」 [子どもの教育]

水曜日は大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学(APU)への出張でした。
夏の英語キャンプを手伝ってもらう留学生への事前研修を行うためです。

この企画をしたときから、この大学にはアジア太平洋各国からの留学生がたくさんきていることは知っていたのですが、事前打ち合わせで担当の方と話しをして現在3000名もの留学生(APUでは国際学生と呼びます)が在籍していることを知り、驚きました。
しかも、多文化理解のためのワークショップや英語キャンプなども学生たちが主体的に行っているとのこと。
国際色豊かな大学なんだろうなぁというイメージは確かに持っていたので、その大学を目の当たりにできるのがとても楽しみでした。
実際、行ってみると別府駅からバスで35分。
本当に辺鄙なところに、大学キャンパスの姿が現れるという感じでした。
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事前研修の前に、カフェテリアで食事をしながらアドミッションオフィスの方たちとお話をさせていただきました。
広いカフェテリアの端で、地元のボランティアの方による生け花教室やティーセレモニーが行われています。
国際学生が多いので、ハラル対応メニューやエスニックメニューもいろいろあってわくわくします。
わたしはタイカレーをいただきました。
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辛いけどマイルドでとても美味しかったです!
(タイ人学生には、マイルド過ぎてこれはカレーじゃないと言われるそうですが・・・)

この大学は、英語ベースの試験と日本語ベースの試験があるそうで、英語さえできれば入学でき、かつ授業もすべて英語と日本語の二か国語対応をしているので、ここで学ぶ留学生は卒業時には日本語が話せるようになっており、日本人は共通語として英語が話せるようになっているそうです。
多国籍のクラスメイト、ルームメイト(APハウスという学生寮があります)の中で、いやおうなしに異文化と英語でのコミュニケーションに対応する力を身に着けるこの大学の学生は、卒業後も企業から引く手あまたという話に非常に納得しました。
実際、事前研修に参加してくれた8名(モンゴル、ベトナム、インドネシア、フィジー、ウズベキスタン、台湾、バングラディシュ、英語ベースの試験で入学した日本人)は、とても意識が高く好感度の高い学生さんたちで、この子たちなら、うちのスタッフともうまく協働してきっといい働きをしてくれるだろうと確信しました。

お土産にといただいた「混ぜる教育」(日経BP社)という本を今読んでいます。
とても興味深いです。
・グローバル人材とは、英語に堪能でどこにも根を下ろさないコスモポリタンのような人間ではなく、見知らぬ地域に溶け込み、その地域を愛することができる人。見知らぬ地域を愛せる人は、他人を理解できる人である、という考え方
・学生寮であるAPハウスは先輩学生が新入生に日本で暮らすことのルールをおしえ、多国籍のルームメイトとともに生活することを身体で学ぶ場であるという方針で大学は最低限の危機管理しか行わない。
・学習面でも先輩がティーチングアシスタントとなって、後輩を指導するので、異国からやってきた留学生も孤独感を感じずに学び続けられる仕組みがある。
など、まだまとめきれませんが、こういう今までの日本の大学とは全く違うコンセプトで、本当にグローバルな環境がある大学を創ったこと自体に感服します。

インターネットでMITやハーバードといった世界一流の授業が配信され、誰でも世界トップの授業が受けられるようになった今だからこそ、リアルな大学の存在価値は、人と人が議論を交わしたり、ともにイベントに関わったり、コミュニケーションをとるリアルな体験型の学びの場であること・・・という部分にも共感しました。

うちの娘たちも、こんな環境の中で学んでほしいなぁと思ってしまう素晴らしい大学でした!





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