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マイノリティを理解するということ [自分のこと・思うこと]

第一金曜日の夜に、岡本のCozy Cafeで開催されている「社会をつくる女子ゼミ」
今月は、LGBT及びHIV感染者の認知と、生活の向上推進を目的とした非営利・任意団体「ふれんどりーKOBE」代表の方をゲストに迎えての「パートナーシップに大切なものって」というお話でした。

正直、LGBTにはあまり興味もなく、行こうかどうかぎりぎりまで迷ったのですが、多分行かなかったら、一生こういう話を聞くこともないし、LGBTについて理解しようと思うこともないだろうなと思い、社会勉強と思って参加してみました。

でも、実際参加してみて、来てよかったとすごく思いました。

LGBT、日本語では「性的少数愛者」。
LGBTと総称で呼ばれますが、それぞれの状態は異なるため、コミュニティは分かれているそうです。
当事者が、自分に精神的性と肉体的性に違和感があることに気づいてからの生活は、戸惑いと悩みの連続だとのこと。
かつ、社会的に保護されているマジョリティではないので、8-9割はその事実を隠して生活しているそうです。
(社会的不都合というのは、例えば不動産や保険の契約名義においても、相続においても、パートナーとの関係は法律上認められないということ)
でも、社会の中で少数派の存在であっても、自分たちにも幸せ生きる権利はあるんじゃないか。
「ふれんどりーKOBE」はそんな思いで活動をされているとのことでした。

最近話題になった、渋谷区の「同性パートナーシップ条例」についてもお話がありました。
確かにいい面もあるけど、この条例で保護されるためには自分がLGBTであるということをカミングアウトしないといけないというジレンマもあるそう。
ドコモはこの条例に呼応して同性パートナー証明書を提出すれば家族割が適用されるというサービスを始めたそうですが、ソフトバンクはもともとそんな証明書なしに家族割を適用してくれるそうで・・・。
「同性」をとった条例にしてくれれば、先月話題になった男女別姓婚(入籍しない)についても、性的少数愛者と同様に、パートナーとしての権利(こどもに財産を相続させるのも、同じだよね)が保証されるよね、という話になりました。

お話を伺う中で、
わたしが共働きで子育てしながら感じていた、実情を知らない人が作る保護政策はどこか実情からズレがあって、ワーキングマザーの本音をもっと真剣に聞いてほしいと思っていた、その気持ちと、性的少数愛者の権利を確立する活動をされているこの方たちの気持ちは、重なるところがあることに気づきました。

わたしたちワーキングマザーが、仕事も家庭も大事にしてイキイキと生きたいと思う気持ちと、LGBTの皆さんが、自分に正直に、パートナーとの関係も社会生活も大事にしてイキイキと生きたいと思う気持ちは同じ。

代表の方も「対話が一番大事なんです」というお話をされていましたが、本当に、そうだと思います。
自分と違う人たちの話に耳を傾ける。
多様性を大事にする社会って、そんな社会だと思う。
そして、社会の一員である自分自身も、多様な価値観に賛同はしなくても、否定はしない。
存在を認めていくことが大事なんじゃないかと。

そんないろんなことを考えさせてくれた2時間でした。

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