SSブログ

大都会に造られた森 明治神宮の森 [自分のこと・思うこと]

上司に、来年に向けての社会体験企画の参考に読むように、と渡された課題図書。


明治神宮の森は今から100年前に計画され、造られた人工の森です。
それは知っていたのですが、その計画の綿密さがすごい。
機関車の黒煙による害を見越して煙害に強いヒサカキ、モチノキを外側に配置し、敷地内にあるムクノキの老木のすぐ横に後継のムクノキを植栽するなど。
当時の内閣総理大臣大隈重信の杉林にしろと言う主張にも、この土地に杉林が適さない理由を、代々木の杉の木を切って、その断面の年輪を日光の杉と比較し、生育状況の悪さを立証して納得させたそうです。

100年前に立てられた壮大な人工林造成計画、今は当時予想された三段階にわたる計画の第三段階に来ているそうです。
途中懸念された公害問題も乗り越え、今東京という大都会の中に大きな杜が根付いている。
先人たちの計画は大成功であり、その成功の陰には杜を守る人々の日々の努力があります。

いろいろ暗いニュースも多い今日の日本ですが、日本人って素晴らしいな、と思えた本でした。
attachment00.jpg

> 人気ブログランキング

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。