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持ち得る想像力を総動員し、自分の意見を、言葉を持つこと [自分のこと・思うこと]

先週金曜日、8月7日に、JR元町駅前で行われた「SEALDs KANSAI」の街頭アピールに参加してきました。

街頭アピールなんて今まで参加したことがなかったので、どんなもんかとちょっとドキドキしていたのですが、「わたしも行くよ~」と言ってくれたママ友がいたので、元町駅で待ち合わせをして一緒に見させてもらいました。

関西の大学生たちと、彼らの行動に賛同する学者さんや議員さんのスピーチが、学生さんの司会で続きます。
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中でも一番素晴らしいと思ったのは、ある女子大生のスピーチでした。

『SEALDs』の活動に対して
『戦争に行きたくない、という利己的な主張する若者が出てきたのは、戦後教育のせいだ』と批判した議員に対しての反論の展開。
「教え子に、人を憎み、差別し、殺し、殺されることを正義として教え、多様な意見を封殺してしまったという反省の上に、戦後教育の70年間の歩みがあります。戦争に行って人を殺す人間ではなく、戦争を拒否する強さをもった人間を育てるために、戦後教育が行われてきたはずです。」

「私が今こうやって、社会で起こっていることを自分に引きつけて考えて、持ち得る想像力を総動員し、自分の意見を、言葉を持つことができているのは、紛れもなく武藤議員が失敗だと言った戦後教育のおかげです。」

異なる意見を持つ相手に、中傷する言葉を投げつけるのではなく、
本質論で自分の意見を展開する姿勢が素晴らしいと感心しました。

「すべての人間は誰かが手塩にかけて苦労して育てた子供です。私の母親はいつも私に言います。『あんたが、幸せに生きていてくれさえいれれば、そんでええねん』。
そう言います。
すべての人間は幸せに生きる権利があるし、幸せに生きてほしいと願われている存在です。
そんな人間を、戦場へ駆り出したり、人を殺させたりするのは絶対におかしいです。」

この言葉には深く共感しました。
わたしが自分の子どもたちの幸せと平和な世界での自己実現を心から願っているのと同じように、
どの子も「幸せに生きてほしい」という母親の、家族の願いを背負って生まれてきた子どもたちのはずです。
ひとりひとりに、大切な人がいて、大切に思ってくれる人がいる。
そんなたくさんの一人ひとりを、全体の何%とかいう数字で把握するのではなく、一人ひとりの顔を、気持ちを思い浮かべて声を出せるかが、彼女のいう「持ちうる想像力を総動員し、自分の意見を、言葉を持つ」ということなのだと思います。


「70年前、多くの大人達が味わった後悔を、私はまた味わいたいとは思いません。
 70年前多くの人が味わった苦しみを、悲しみを、怒りを、憎しみを、痛みを、私はまた味わいたいとは思わないし、誰かに味わってほしいとも思いません。」

今まで、学童の署名やパブリックコメントなども行ってきましたが、
たいしてよくならない現状に、自分が声をあげることで政治の何が変わるんだろう?と諦めモードになっていたことは事実です。
今回、あるママが
「この法案が通って実際自分の子どもや子どもの大切な人が戦場に送り込まれることになってしまったとき、あのときどうしてママは自分たちを守ってくれなかったの、と言われたら…と思うと居ても立ってもいられなくなった」とおっしゃっていたのを聞いて、わたしもやっぱり母親として自分の子どもたちに暗い未来を残したくないと思いました。

今回一緒にこの街頭アピールに行ったママ友は、小5の息子さんを連れてきていたのですが、彼はこの街頭アピールをずっと真剣に聞き、終わった後、「ぼくもSEALDsに入れてください」と直訴しに行っていました。
主催者の学生さんたちからは「SEALDsは大学生の団体だから、小学生は参加できない。でも君は、小学生の中でどういうことができるか考えて行動してみたらどうかな」とアドバイスいただいたそうです。
彼は早速何ができるか考えていましたが、帰りの電車の中で、新聞を作って社会の自由研究にしたら、作品展に出してもらえるかもしれないし、そうしたらたくさんの人に自分の意見を知ってもらえ、賛同してくれる人が出てくるかも、という結論に達しました。
小学5年生でも、ちゃんと伝わるんだなぁと感心しました。
今度海ちゃんも近くで行われる憲法カフェに連れていって、今社会で何が起こっているか、それについてママはどうしたいと思ってどういう行動をしているのか、伝えたいなぁと思いました。

最後に、最近とても共感した全群馬教職員組合さんの発表した声明をご紹介します。
子どもの未来に対する大人の責任、大きいです。
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