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「”人が育つ”とはどういうことか」 [子どもの教育]

土曜日の午後、ラーンネット・グローバル・スクールが主催している教育講演会「人が育つとはどういうことか」に行ってきました。

第三の教育」の著者でもあるラーンネット代表の炭谷俊樹さんの、「探求型人材の育成」、つまり知識量を人と比較し一喜一憂するのではなく、課題発見から解決まで自ら考え主体的に行動できることこそが大切であり、そのような人材を育てることが教育に求められているという考え方は非常に共感します。

講演者は、炭谷さんとNPO法人ミラツク代表でNPO・企業・行政といったそれぞれの領域を越えた対話とそれによる社会問題の解決の場を作ろうとしている西村勇哉さん、そして「生きる力を育てる教育」の著者で野党時代の下村博文氏のブレインを務めていたという天外伺朗氏。
人が育つためには「(表面的な知識を)教える教育」ではなく、「(その人のもつ可能性ややる気を)引き出す教育」が大切だというお話になるほどと思いました。
ちなみにEducationの語源であるラテン語の「エデュカシオン」は引き出すという意味だそうです。

現在の公教育が「探求型人材を育成する教育」「人間性教育」にシフトしていくのにはかなり時間がかかりそうですが、今親が子どもにできることとして挙げられていた
・答えを教えず、人として生きていくために大切な価値観を教える
・指図しないで見守る
・親が自分のやりたいことに夢中になって取り組む姿勢をみせる
・本物に触れる体験、出会いを与える
など、たくさんメモを取りながら聞いていました。

参加者からの「自由にやってみろという課題を与えても若手がやる気を見せてくれない。」という質問に対する「部下が燃えない原因は100%上司であるあなたにある。100%自分に原因があると思って、どうしたらいいか自分で考えてみなさい」という厳しいアドバイス。
「企業では、期日までの成果や失敗することでお客様に迷惑をかけ企業イメージを損なうことになることへの恐れがある。企業の中で人が育つにはどうしたらいいか」という質問に対する「失敗を許し、その尻拭いまでさせることで人は成長する。短期的な業績には繋がらないが、長期的には人が育つメリットの方が大きいと価値観の転換をしないといつまでも人は育たない」というアドバイスは非常に考えさせられました。

この公演中、ファシリテーション・グラフィクスをされていたEN Lab.の石橋さんによるお三方の講演のまとめと
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パネルディスカッションのまとめ。
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いいお土産をいただきました。

大変好評だったので、来年の開催も決定したそうです。
この日学んだことを自分の行動に落とし込んでみて、その感想をもって来年も、是非参加したく思います。
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