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1月17日が過ぎて [子どもとおでかけ]

朝の黙とうで始まった1月17日。

参観日では、4年生が防災会議をしている授業を見てきました。
おうちの人に聞いてきた震災のことを発表した後、
(海ちゃんは、わたしが話した「外に出ると道路の両脇が瓦礫の山で、あちこちから助けて・・という声が聞こえていた」ということを発表していました)
班で自分が一人でいるときに地震がきたらどうするかということを話し合っていました。
時間がなくて話し合ったことの発表まではできませんでしたが、先生はこの話し合ったことがとても大事なことだと話していました。
(後日授業で発表はするそうです)

あーちゃんのクラスは王子動物園の動物たちのことをテーマにしていました。
地震の後、飼育員さんは何をしようとしただろう?ということを話し合い、動物たちの命を守ろうとしたということを引き出していました。
最初はなぜに動物園?と思ったのですが、一年生にも身近なテーマで、自分たちも被災者である飼育員さんたちが、全国の動物園と連絡をとって助けあい、必死で守ろうとしたもの。
それは動物であっても人間と同じ「命」を持っているからという最後のお話に、素晴らしい授業だったなと感心しました。

そして最後3時間目の全校集会「117のつどい」では、当時小学6年生だった現在6年生の担任を持っている先生が、小学6年生のときに書いた作文を朗読してくれました。
あの惨状を目の当たりにした12歳の少年が自分にできることは「水汲み」だから、重い水を運ぶのは大変だけど頑張ると宣言する作文は、心に響きました。
その後校長先生が、この小学校でも3人の児童と1人の保護者、そしてお腹に赤ちゃんがいた一人の先生が亡くなったという話をし、黙祷しました。
ここでも、今ある命を大切にしたくださいというメッセージを伝えてくださり、子どもたちもそのメッセージをしっかり受け止めてくれたのではないかと思います。

ふるさと、しあわせ運べるようにを歌った後、東灘消防署の方がはしご車とポンプ車を使った救助訓練を見せてくれました。
サイレンを鳴らし走ってくる消防車での救助、なかなか迫力がありました。

午後は県立美術館で行われた田中郷子さんのピアノリサイタルに行ってきました。
田中さんはこのコンサートを開くにあたって、お母様がスクラップしていた震災当時の神戸新聞の記事を読み返していたそうです。
震災から1週間後の新聞の見出しに「希望を」という言葉が出ていたことを話し、「あのどん底から這い上がろうと、心を奮い立たせて頑張ってきた被災地の皆さんの心の傷が消えることはないと思います。ずっと泣いてばかりいちゃだめだと頑張ってきたと思いますが、この日くらいは、悲しみにふたをせず、ともに悲しみ涙してもいいのではないでしょうか」とおっしゃっていたのが心に残りました。
そうか、泣いてもいいんだ。
朝からいろんなことを思い出すたび、何度も泣いていたわたしですが、少し心が軽くなったような気がしました。
いろんな歌を歌ってくださいましたが、「花は咲く」と「しあわせ運べるように」は子どもたちも一緒に歌っていました。
「亡くなった方々の分も毎日を大切に生きていこう」
何度もメロディーにあわせて宣言した1月17日でした。

コンサートの後、三ノ宮東遊園地で行われていた1.17の集いも行ってきました。
わたしが1月17日に東遊園地に行くのは10年ぶりです。
10年前は、海ちゃんがお腹にいて、臨月のお腹を抱えながらの訪問でしたが、今やその胎児だった海ちゃんと一緒に慰霊碑で手をあわせ、1.17と3.11のろうそくの光を見ていることが不思議でした。
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本当は、夜も震災関連番組を見たかったのですが、寒い中歩き回ったのと、朝から涙を流しまくったので体も心もかなり疲れてしまったようで、テレビを見るのは諦めて寝てしまいました。
子どもたちも歩き回って疲れたと思うけど、一緒に行けてよかった。

来年の1月17日も、子どもたちと一緒に震災のこと、防災のこと、一緒に考えて過ごそうと思います。
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