SSブログ

「今いる会社」は最終の職場ではない [ワークライフバランス]

夫に勧められて読んだ、佐々木常夫さんという方の書いた「部下を定時に帰す仕事術」という本。

わたしは基本的にワークライフバランス系の本の定説
・早起きして早く会社に行って仕事をする
・仕事の効率を上げて定時で帰る
といったことは、だいたい実践しているので最初あまり興味がなかったのですが、
読んでみると自分の仕事を時間内でこなすことと、部下の仕事を時間内でこなさせることは違うなということに気づきました。

「仕事の必要工程を書き出す(この仕事に何時間かかるかを割り出す)」
わたしは自分がかなり作業が早い方なので、仕事の遅い部下を見ていても経験値が少ないから仕方ないかと思って作業時間の早い遅いには目をつむっていた部分があったのですが、3年目くらいの経験があるスタッフの作業時間を基準にしておけば新たにその業務に取り組んだスタッフの仕事のスピードが遅いのか、早いのかが明確になるなと思いました。

もう一つ印象的だったのは「今いる会社は最終の職場ではない」という記載。
筆者の意図は、やむを得ない事情で今の会社を離れないといけないときがくることも考えて「他の会社に転職しても通用するスキルを磨いておきなさい」ということでしたが、わたしが思ったのは、自分のやりたいことが今いる会社で実現できないとわかっている部下に、このまま置かれたこの職場で頑張れと言い続けるのはもしかして間違っているのかもしれないということ。

最近、仕事での一番の悩みは人材育成の部分。
どうしたら心のコップが上向きになるのか、この職場で成長したいと思って仕事に取り組んでくれるのか。
いろいろ考えていたところだけに、「自分が定時退社する仕事術」ではなく「部下を定時に帰すリーダーのための仕事術」について書かれたこの本は、はっとするところがありました。

管理職の方には(一部価値観のあわないところがあるかもしれませんが)お勧めの本です。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事
> 人気ブログランキング

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。