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やっぺす石巻を聴きに~石田裕之さんの復興支援コンサート [子どもとおでかけ]

土曜日は、灘区にある学童保育を運営しているNPO法人むぎっこさんの主催で
石田裕之さんのコンサートがありました。
石田裕之さんは、学童っこ祭りで歌う予定で練習していた「やっぺす石巻」という復興支援ソングを作った方です。

石田さんは震災後から今まで、ずっと毎月1度東北を訪れ、ボランティアでがれきの片づけをしたり、ミニコンサートをひらいて被災地の皆さんと一緒に歌を歌ったり、という活動を続けていらっしゃるそうです。
会場には、石田さんの現地での活動を模造紙やDVDで紹介しているコーナーもありました。
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コンサートのスタートは、みんなも練習していた「やっぺす石巻」から。
歌の合間に、石田さんが石巻や女川の被災のようすや現地の人々との交流で気付いたことをお話してくれます。
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震災の2ヶ月後、初めて東北を訪れた時はあまりの惨状と、2カ月もの間そこで避難生活をしている人たちを前に、何を話して何を歌ったらいいのかわからなかったということ。
みなさんの歌いたい曲を一緒に歌いましょうといって、みんなからのリクエストを1曲ずつ一緒に歌い、最後は「上を向いて歩こう」の大合唱になったこと。
帰り際には、「コンサートをしにきてくれた人はたくさんいたけど、こんなに自分たちに歌わせてくれたのはあなたが初めてだ、また来てね」、と言ってもらえたこと。
求められているのは、被災した方の心に寄り添う気持ちだということ。
遠く離れた関西に住むわたしたち、子どもたちにも今からでもできることはあるということ。
それは、復興はまだ始まったばかりで、生活を再建しようと頑張っている人たちが東北にたくさんいることを忘れないことと、次の災害に備えることだということ。
被災地のものを買ったり、訪れることが今一番求められているということ。
忘れずにアンテナを張っていれば、いつか自分に何かできることがあるときに、さっと行動することができるということ。
「やっぺす石巻」という歌は、石巻の人々と一緒に考えて作った歌だということ。
「忘れないでね 忘れないでね みんな まだ はじまったばかりです」という歌詞には
震災から1年過ぎて、ボランティアの人たちの数も激減し、テレビや新聞のニュースにも出なくなって、自分たちが忘れられていくのが怖い・・・まだ応援してほしいという切実な思いがこめられていること。

・・・たくさんのことをお話してくれました。

石田さんが、失ったものがあまりにも大きすぎる人たちの心に寄りそう活動をしてきたことは、その映像をみるだけですごくよくわかり、わたしも途中から涙が止まりませんでした。
神戸出身の石田さんの音楽活動の原点は阪神淡路大震災で被災したことだそうです。
たくさんの人たちに助けてもらったから、今度は自分が恩返しする番だと思った-
石田さんの思いは、石巻の人たちにも伝わり、大きな励ましになっているのでしょう。

海ちゃんに、どうだったときくと、うまく言葉にはできないけど、「行ってよかった」と言っていました。
あーちゃんは帰ってきてすぐに早速買ったCDで「やっぺす石巻」を聴きながら歌っていました。
パパは東北に行こう、といってるるぶ東北を買ってきました。
思いが人を動かすって、こういうことなんだと思います。

やっぺす石巻のCDは500円で販売されていて、売上はすべて復興支援に使われているとのこと
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昨年一年間での売り上げは、被災地の保育園のお別れ遠足のバス代になったそうです。
お別れ遠足に行けるようになった、年長さんたち、そして保護者の皆さん、どれだけ嬉しかったことでしょう。

遠く離れた関西に住むわたしたちにもまだできることはありそうです。
実感させてくれた石田さんとこのコンサートを主催してくれたNPO法人むぎっこさんの活動に感謝します。
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