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震災の授業 [小学校のこと]

今日は1月17日。
阪神淡路大震災から19年がたちました。
こんなに長い年月がたったというのに、わたしにとってはまだ思い出すと目が潤んでしまう記憶です。

小学校ではこの日、避難訓練と防災の授業を行っています。
防災の授業の参観ができるので、今年も参観してきました。
3年生の授業のテーマは「水が出ないときにどうするか。」

先週2日間、手洗いするのに1Lのペットボトル1本の水しか使えないという体験をしたそうです。
その感想、「大変だった」「今回は手洗いだけだったけど、飲み水もトイレの水もなかったらどうなるんだろうと思った」など、子どもたちが思ったことを発表していきます。

そして、宿題になっていた、おうちの人に、水が出ないときにどうしていたかの話も発表してくれました。
住吉川の水を汲んで、バケツリレーで運んだ。
タンクを持って給水車の列に並んだ。
井戸水を汲んで使った。
農業用水をもらいにいった。
海の水をくみにいった。
雨水をためてトイレの水に使った・・・etc
震災の翌日実家に逃げ帰ったわたしと違って、
神戸に住んでいた人は本当に苦労したんだと思うと、また胸が苦しくなりました。

最後に、また神戸にも地震がくるかもしれない。
そのときにわたしたちにできることはないか、班で話しあって発表していき、
バケツリレーを手伝うとか、雨水をためるのを手伝うとか、使えるお水は節約して使うとか、
いろいろな意見をきかせてくれました。

あの頃、神戸の人たちは、神戸には地震がこないと思っていました。(わたしも)
でも、ある日突然大きな地震がやってきて、大変な思いをしたのです。
その話を、大変だったね、で終わらせるのではなく、今度同じように大きな地震が起こったときに、その被害を少しでも減らせるよう知恵を絞っていきましょう、という先生のお話。
本当にそうだわ、と思いながら聞いていました。

1月17日を神戸で過ごした人間でありながら、なかなか防災意識を持ち続けることができないわたしですが、小学校の授業参観に来るたびに、忘れてはいけない大事なことを思い出させてもらっています。
来年の1月17日は土曜日なので、授業参観はないかもしれませんが、震災から20年を迎える節目の年です。
子どもたちと一緒に慰霊碑の前で5時46分を迎えたいなと思っています。
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