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学童保育関係者と神戸市との交渉 [学童保育]

昨日は、12月13日に行われる神戸市と学童保育関係者との交渉に先駆けて行われた事前折衝に、地域方式(保護者運営)の学童保護者として参加してきました。
12月に行われる交渉は、7月に学童保育連絡協議会から提出している要望書に対しての神戸市からの回答を直接いただき、それについて意見を交わす場となっています。
限られた時間で意見を交わす時間を確保するために、7月に出した要望書への回答は、事前にいただくようにしているということで、今回は要望書への神戸市の回答を聴くのがメインでした。

要望書の内容が細かすぎるので詳細は割愛しますが、
大きくは
・全児童対象の放課後子ども教室と学童保育を一体化せず、学童保育という生活の場を必要としている子どもたちへの保育の質を確保できるようにしてほしい
・すでに高学年を受け入れている地域方式の学童に、高学年に対する助成金を出してほしい(現在は高学年がいくら在籍していても、低学年の人数に応じた助成金しかもらっていません)
・場所が借りれなくて移転もできない地域学童に対して家賃分の補助を出すか公的施設を利用させてほしい
・指導員さんが長期にわたって安心して働けるように、資格制度の創設・配置基準を明確に出してほしい
・障害児を受け入れる学童には、障害児担当の指導員を配置できるだけの補助金をつけてほしい
という要望です。

それに対して神戸市からの回答の基本姿勢は、
・財政が厳しいので新たな助成金の創設はしません
・優先順位が一番高いのは大規模児童館の過密解消とそこでの高学年受け入れ体制を整えることであり、それが実現しない限り、高学年受け入れへの助成金はしません
・地域方式の学童は、地域住民が自主的に行っていることなので、基本的に自分たちの問題(場所や家賃)は自分たちで解決してください
・指導員さんの資格制度については国の動向がどうなるかもまだわからないので、神戸市独自に動く気はありません

・・・といった、本当に問題意識を共有しているのかさえ疑わしいような回答でした。

特に、行政が動いてくれないから、保護者が自分たちでかなりの負担を感じながらも
自分たちが働き続けるために、そして子どもたちの安全な居場所を作るために行ってる
わたしたち地域方式の学童に対して
「地域住民が勝手にやってることなんだから、行政がこれ以上援助することないでしょ。
 これからも自分たちで勝手にやりなさいね」
みたいな姿勢には、厳しい批判の声があがりました。
働いて税金納めながら、住民のニーズにこたえられない行政の怠慢を埋めてくれている地域方式の学童関係者への敬意やうしろめたいの気持ちはないんかいな・・・。

そして優先順位は大規模児童館の過密解消といっておきながら、昨年1年間で増えた学童は1か所のみ。
優先順位が高いといっておきながら、何年かけて増やすつもりなんかロードマップを示せという意見にも
ニーズ調査の結果が出てから検討しますとのにぶ~い回答。
大規模児童館の問題は今年突然出てきたものではなく、長年懸念事項として挙がっていることだったにも関わらず、「いつまでに」という期限さえ名言できない状況に、唖然とします。

期限を設けて期限までに終えてこそ仕事、というのは民間では常識なんですけど。

学保連事務局の方がおっしゃっていました。
全児童に安全な放課後を、という放課後子どもプランを推進するのを優先されているようですけど、
わたしたちの求めているのは「必要としている」全児童に安全な放課後の居場所を確保してほしい。
行政が行うべき優先順位のつけかた「必要としている」ところに必要な支援を行うところにあるのではないのか。

本当にその通りだと思います。

共働き家庭・ひとり親家庭にとって、学童保育は子どもが小学生になっても働き続けるための命綱です。
どんな訴えがあれば行政の優先順位を変えられるのか、考えながら帰ってきた事前折衝でした。
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