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じいじとのお別れ [自分のこと・思うこと]

じいじが亡くなったという知らせを聞いた翌朝、
起きてきた子どもたちに、じいじが亡くなった話をしました。

「じいじ、死んじゃったの・・・。」あーちゃんは小さくつぶやいた後、
「ばあばは?」
「ばあばは元気だよ。でも今とても悲しい気持ちでいるよ。」というと、
「ばあばはひとりになっちゃうの?」
二人暮らしだったばあばが一人になってしまうことが、まず頭に浮かんだようです。
海ちゃんも「ばあば、一人ぼっちになっちゃうから、海ちゃんのおうちにきたらいいのに」と
最初にばあばのことを心配していました。

お通夜は夕方からなので、子どもたちはそれぞれ学校と保育園に行かせ、
わたしも会社に行って仕事を片づけてから二人を迎えにいき、3人で葬儀場に向かいました。
すでに湯灌を終え、眠っているようなきれいな顔で横たわっているじいじ。
「じいじ、死んじゃったよ。。。」と子どもたちに伝えるパパに
「あの箱からはどうやって出るの?」と聞くあーちゃん。
「もう出てこれないんだよ。」
「どうして?」
涙ぐむわたしたちに、「悲しいんだったら、おうちに帰ったらいいやん。」
5歳のあーちゃんには、死んだらもう会えなくなるということがまだわからないようでした。

それでも、お通夜の間は二人ともおとなしく座っていて、
わたしと一緒にお焼香もあげました。
お焼香の後、涙が止まらなくなったわたしをみて、あーちゃんは大泣きしてしまいましたが、
海ちゃんは泣くのを我慢していたそうです。

食事をいただいて、家に帰る前にもう一度「じいじ、おやすみ。また明日くるね。」
と声をかけました。
今度は最初の不思議そうな顔ではなく、「バイバイ」を伝える顔になっていました。
ようやくじいじとのお別れの意味が少し実感できてきたのかもしれません。

翌日はお葬式と告別式。
棺に大好きだった釣り道具とテニスラケットと一緒に横たわるじいじに、
たくさんのお花を入れてあげました。
最後に棺を閉じた後、棺の上に子どもたちが大きな花束を乗せ、火葬場に向かいました。
「じいじ、燃やしちゃうの?」「お顔も燃えちゃうの?」
「そうよ。燃やして骨だけになっちゃうのよ。」
どうして燃やしてしまうのかもわからないのでしょうけれど、
もうそれ以上はあーちゃんも聞いてきませんでした。

食事の後、一緒に収骨しました。
牛窓の海辺で育ち、釣りとお魚料理が得意だったじいじの骨はとても太くて強くて、
焼いたあともとてもきれいに残っていました。
じいじの骨をじーっと見ていた子どもたち。
もう本当にじいじの顔を見ることができなくなったことは、
あーちゃんにもようやく理解できたような気がします。

その日のうちに初七日の法要を終え、お坊さんが
仏さんが悲しまないように、みなさん、いつも笑顔で健康でいてください。
それが何よりの精進です、とおっしゃっていたのが印象的でした。

空で見守ってくれるじいじが悲しまないように、
子どもたちとじいじの思い出を語りながら、元気に生きて行こうと思いました。
子どもたちの成長を、これからも一緒に見守っていこうね、お義父さん。
今まで本当にありがとう。
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