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上田理恵子さんの「ワーク・ライフ・バランス」セミナー [ワークライフバランス]

昨日、芦屋市男女共同参画センターの主催で行われた上田理恵子さんの講演会
「肩の凝らないワーク・ライフ・バランスセミナー」を聴きにいってきました。

最近この方が、2001年からマザーネットという会社を立ち上げ派遣型病児保育を関西でしていたことを知り、
著書の「働くママに効く心のビタミン」もamazonで購入して読んでいました。

働くママに効く心のビタミン

働くママに効く心のビタミン

  • 作者: 上田 理恵子
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2009/03/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


著者の体験や考え方に共感するところが多く、
直接お話を聞けるというのは願ってもないチャンスだったので、
パパに子どもたちをお願いして行かせてもらいました。

2児の母である上田さん自身の子育ての苦労話、
自分の子育てに重ねて涙が出そうになったり、
その時期を乗り越えて、本当に心から働く女性を助けたいという思いが伝わってきて、
素晴らしい人のお話が聞けたと思える講演でした。

中でも心に残ったのはまず「何のために働いているんですか」という問い。
子どもを預けて働いていると、
特に保育園に預け始め、気が狂ったような声で泣き叫ぶ子を後にして仕事に行くとき、
それから病気の子どもを置いて仕事に行かないといけないとき、
ワーキングマザーなら必ず自問する問いです。
その答えを「自分にとって」の視点だけでなく「社会にとって」という視点で考えてみること、
それを忘れないように年に4回くらい考えて手帳などに書きとめておくといいとおっしゃっていました。

ママが迷うと子どもも迷うし周囲も迷う。
ママが子どもをかわいそうにと思うと、子どもも自分はかわいそうな子なんだと思ってしまう。
子どもを預けて働くことに後ろめたい気持ちではなく、
自分にとってだけでなく、社会にとって自分が働くことが必要だという理由を持っていると、
確かに自分のためだけじゃない働くことの意味が見えて、
心を強く持てるような気がします。

そして、その働く理由をきちんと子どもたちに伝えること。
マザーネットは共働きの子どもたちを長期休暇の間数日預かる
自然体験スクールも行っているそうなのですが、
そこに参加する共働き家庭の子どもたちに、お母さんの働く理由を聞くと、
返ってくる答えは、
「お母さんが働いているから素敵なお洋服を買ってもらえる」「美味しいものが食べれる」
「素敵なおうちに住める」の3つくらいなんだそうです。
本当は、いろんな思い・夢を持って働いているはずのお母さんの想いが
子どもたちには伝わっていない。
子どもだからわからない、とは思わずに、きちんと子どもたちに伝えれば、
子どもはちゃんと理解して応援してくれます、とおっしゃっていました。

そういえば、うちの母も、わたしが小学校低学年くらいのときに
「他の子のお母さんはおうちにいるのに、どうしてママは働いているの」
と言ったときに、
「ママはお仕事が生きがいなの。仕事をしているから、イライラせずにニコニコしていられるの。
ママから仕事をとったら、だめになっちゃう」みたいなことを言われたこと、
そして、母親から生き甲斐を奪っちゃいけないんだと子ども心に思ったことを、
未だに覚えています。
先日海ちゃんに「ママはどんなお仕事をしているの?」と聞かれたときに、
うまく答えらえなかったわたし。
働く意味を伝えるせっかくのいい機会を逃してしまったとちょっと反省しました。

最後に、「仕事と育児家事の両立を目的にしないこと」
これを目的にしてしまうと、せっかくそれまで頑張ってきたのに、
育児がひと段落する小学校4年生くらいでぷつんと糸が切れてしまう。
それはとてももったいないです、とおっしゃっていました。

この言葉を聞いて、いつの間にか、
仕事をしながらでもきちんと子どもを育てたいと思っているうちに、
それしか考えられなくなっている自分に気がつきました。。。
子どもを育てることとは別に、自分自身の将来の夢を持つこと、
そのために今は子育てとバランスをとりながら働いていると思うこと。
母親としてではなく、自分自身の人生を考えたときにとても大切だと思います。
自分自身、子どもを預けて働き続けることにとても苦労してきた方なのに、
とてもやわらかな声で、ニコニコしながら、
「誰にも言えない悩みを抱えて、孤独に頑張っているお母さんたちを
抱きしめてあげたい、そんな気持ちでいっぱいなんです」とおっしゃる上田さん。
本当に素敵な方だと思いました。

頭ではわかっているはずのことでも、
お話をきいて、はっと思うということは、
心にすとんと今まで落ちていなかったということですね。
わかっていたつもりでわかってなかった新たな視点を教えてくれた上田さんに感謝です。
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