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おもちゃの片づけ [学童保育]

夏の保護者例会で、学童保育の指導員さんから
おもちゃをきちんと片づけないので、今おもちゃを使うのを禁止にしています、
と報告がありました。

指導員さんとしては、
「片づけもできないならおもちゃはもう使うのをやめよう」
という投げかけに
「使えないのはイヤだから、ちゃんと片付ける」
というリアクションが返ってくることを予想していたようですが、
子どもたちは素直に、「おもちゃを使えない」ということを「ハイ」と肯定してしまい、
おもちゃを使えないまま過ごしているとのこと。

指導員さんは、その後辛抱強く子どもたちの方から
「おもちゃを使いたいから、どうしたらいいか考えたい」
という申し出があるのを待っていたようです。
9月に入ってやっと高学年の女の子たちからその申し出があり、
指導員さんに相談しにきた子たちに、
じゃあ、みんなで話し合う時間を用意するから、
あなたたちがみんなに問題提起しなさい、と言い、
全員が揃うおやつの時間の前に、話し合いの時間を持ったそうです。

最初の話し合いでは、
指導員さんたちに相談しにきた女の子たちが前に立ち、
「わたしたちはまたおもちゃで遊べるようにしたい。
みんながどう思うか、どうしたらいいか、話し合いたいので意見を言ってください」
と提案したそうです。
「おもちゃを片づけられなかったから、おもちゃが使えなくなった」
「じゃぁどうしたらいい?」
「散らかっていることに気づいた人が片付ける」
「気付いた人って・・・誰?」
「・・・高学年!?」
でも、いくら高学年だからといって、散らかしてないのに、
片づける責任をすべて負わされるのはおかしいんじゃない?ということで
さらに話し合いは次回に持ち越し。

次の話し合いの時間でやっと、
「おもちゃを出した人がちゃんと片付ける」というルールが
出来あがったそうです。

この一連の報告を、わたしはとても興味深く聞いていました。
子どもたちの中で出てきた問題を、
子どもたち自身たちで解決するように導く指導員さんの力はすごいなと感心しました。

なかなか腰を据えて、子どもたち自身に考えさせる時間ってとれないものです。
家でも、ついつい「こうでしょ」と結論を押しつけてしまいがち。。。
親が決めつけるだけでは、子どもは自分で考えるということをしなくなるよな~、
でも、子どもが考えて結論を出すまで辛抱強く待つのもなかなか難しいな~と、
悩ましく思っていただけに、
学童保育という放課後の時間を過ごす場で
こういう機会を与えてもらえるのは有り難いことだと思います。

学童に迎えに行くと、また異学年が入り混じって
楽しそうにゲームで遊んでいる姿が見れるようになりました。
時間をかけて、自分たちで勝ち取った?おもちゃで遊ぶ時間。
きっと大切にしてくれるのではないかと思います。
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