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劇団四季「桃次郎の冒険」を観てきました [子どもとおでかけ]

日曜日は子どもたちと3人で劇団四季のファミリーミュージカル「桃次郎の冒険」を観てきました。
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最近なかなかミュージカルに誘っても行きたいと言ってくれなかった子どもたちですが、
「桃太郎の弟、桃次郎のお話」ということで、親近感を持ったのか、
今回はわりとすぐに「行きたい!」と言ってくれ、約2年ぶりに劇団四季のミュージカルを
観に行くことができました。

前回「王様の耳はロバの耳」を見に行ったときには、1階の前方で、
あまりの迫力に二人ともに号泣されたのですが、
今回は新神戸オリエンタル劇場3階の一番後ろの席のど真ん中。
ここなら迫力ゆえに怖がることはないかと思ったのですが、
開始後30分もたたないうちに、あーちゃん号泣。。。
鬼が出てくる前に泣きだすとは想定外でしたが、
実はこのお話自体もいい意味で想定外でした。

桃太郎の弟として紙芝居の「桃太郎」の世界に飛び込んだ現代っ子の桃次郎。
紙芝居の世界で出会ったのは、
桃太郎が鬼が島から持って帰ってきたお宝を再び欲しがる、欲深いおじいさんとおばあさん。
きびだんごはもらうけど、桃次郎の言うことは全く聞かず、調子のよいことばかりいうイヌ、サル、キジ。
一人で鬼が島に乗り込んだ桃次郎を待っていたのは、
桃太郎に殺された鬼の子どもの地蔵盆と生き残った心やさしい鬼の子・すもも。
鬼の木の実を、すももから奪って食べたら「つの」が生えて、
すももたち鬼の世界で暮らすことになった桃次郎がみた鬼の暮らしは
朝から畑仕事みんなで協力してせっせと働き、子どもたちは自然の中で自然とともに遊ぶという
古き良き田舎暮らしのような、純朴なものでした。

自分の大切な家族の命を奪われ、一人ぼっちになってしまった鬼の子の悲しみ。
肉親を亡くした恨みでいっぱいの鬼の子がいる一方で、
人間の桃次郎を仲間として受け入れてくれる優しさをもつ「すもも」の存在は
「鬼はいやしく、きたない存在だ」という桃次郎の思いこみを消し去っていきます。

英雄伝説の影で、犠牲となった名もなきものたちの苦しみ。
見た目は確かに違うけど、目をみて信頼し合おう、鬼も人間も仲間だよ、というメッセージに
とても心を揺さぶられ、最後はわたしも海ちゃんも涙が止まりませんでした。
最初に泣きだしたあーちゃん、
鬼も出てこないのになんでこんなところで泣くんだろうと最初不思議でしたが、
私欲の塊として登場してきた人間たちが怖かったのかもしれません。

今回も素晴らしい公演でした。
劇団四季の皆さん、たくさんの感動をありがとう!

さて、明日から、子どもたちはパパとばあばと4人で初めての海外旅行・シンガポールに行きます。
(わたしはこの時期休めないのでお留守番)
髪の色や目の色、話す言葉も、雰囲気も違う国の人たちにたくさん出会うことでしょう。
でも、見た目の「違い」を恐れずに、目をみて笑いかけることで、
言葉の壁を越えて心が通い合う体験を少しでもしてきてくれたらいいなと思っています。
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