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第二子出産記その二 NICU(新生児集中治療室)にて [妊娠・出産]

うとうとしていると、昼前に助産婦さんが
「赤ちゃん見に行きましょうか。」
と呼びにきてくれた。
やった!
歩くのはまだしんどいけれど、
赤ちゃんの顔が見れるんだもの。
痛いだのしんどいだの言っていられない。

NICUに行くと、我が子はガラスケースの中で寝ていた。
足は点滴に繋がれ、
手にも採血したのか点滴したのか管と板がつけられ、
胸にモニターの線(?)を4つくらい貼られ、
なんとも痛々しい。
「呼吸も落ち着いてますし、元気に泣いていますよ。」
と助産婦さんに言われたけど、
ガラスばりのケースの中で泣き声も聞こえない。

しんどかったんだね。
狭い産道、一生懸命降りてきてたのに、
酸素が足りなくて苦しかったんだね。
ママがしっかり酸素を送ってあげられなくてごめんね。
ママが上手にいきんであげられなくてごめんね。
生まれてすぐに、一番栄養と免疫のある初乳を飲ませてあげられなくてごめんね。
ガラスケースに張りついて我が子を見ながら、
わたしは涙が止まらなかった。

助産婦が声をかけてくれた。
「イメージしてたお産とは違ったかもしれないけど、
赤ちゃんが途中でしんどくなっちゃったから、
今回はこれがお母さんと赤ちゃんにとって、最良のお産だったのよ。」
わかってる。
頭ではわかってるんだけど、
でも感情がコントロールできない。
「今日は一日ここで過ごしてもらうけど、
もっと回復してきたら呼びますから授乳してあげて下さいね。
お母さんも今のうちにしっかり休んでおいて下さいね。」
同室になったら昼夜関係なく泣いたらおっぱいの生活。
それに備えてママも早く元気になってねって
赤ちゃんが言ってくれてるのかもしれない。
そうだね。
お互い早く元気になろうね。
わたしは涙を拭いて、NICUを後にした。

そのまま荷物を持って入院のお部屋に移動。
今回は上の子が毎日面会にくることもあり、
できるだけゆっくりしたかったこともあって、
奮発してシャワー・トイレ付きの一番高い個室にした。
広くて快適なお部屋でとにかく横になって休む。

夕方保育園から帰ってきた娘とパパとばあばがきてくれた。
みんな早速NICUに赤ちゃんを見に行ったけど、
部屋の中にすら入れなかったそうで、
窓ガラス越しに保育器に入った姿を見ただけだったとのこと。
赤ちゃんに会えるのを楽しみにしていた娘は残念そう。
明日はきっとお部屋で会えるからね。。

深夜23時過ぎに、部屋の電話の呼び出し音に起こされた。
NICUからだった。
「酸素はずれましたので授乳にきていただけますか。」
「はいっ!」
ぱっちり目が覚めた。
まだ痛みで急ぎ足はできないけど、
気持ちだけ急いでNICUに向かう。

「22時に酸素が切れたんですけど、落ち着いてますので授乳してみましょうね。」
やっと抱っこできたわたしの赤ちゃん!
新生児ってこんなに小さくて軽かったっけ。
最初はうまく吸い付けなかったけど
何度かトライして、やっと上手に飲めた。
おっぱいを飲む顔まで長女が赤ちゃんのときにそっくり。
くりくりのお目目で、一点をじっと見ながら何を感じているのかな。

授乳しながら、わたしは幸せいっぱい。
わたしの大事な赤ちゃん。
無事生まれてくれて本当によかった。
生まれてきてくれて、ありがとう。


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コメント 1

忠

授乳しながら私は幸せいっぱい。私の大事な赤ちゃん。
感動の記録だ。
by 忠 (2007-10-22 20:50) 

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