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第二子出産記その一 出産の時 [妊娠・出産]

目が覚めたのは深夜1時。
予定日1週間過ぎた大きなお腹のせいか、身体が産後の夜間授乳の準備をしているせいか、
こんな変な時間に目が覚めるのはよくあること。
なんとか寝ようと努力しても寝付けないまま1時間が過ぎた。
起きて眠くなるのを待つか。。。と1時間ほどPCに向かう。

さて、そろそろ寝れるかな、と布団に戻る前にトイレに行ったら
結構お腹の下の方が張っている。
うーん、これって陣痛?
よくわからないけど、まだおしるしもないしな〜。
陣痛なら寝てても目が覚めるだろうし、とりあえず寝よう、と布団にもぐりこむ。

そしてその30分後、午前3時30分。
きた!
どーしても思い出せなかった陣痛の感覚だけど、
きたらすぐにこれが陣痛だとわかった。
家から産院まではタクシーで約30分。
二人目は早いって言うし、タクシー出産だけはしたくないから、
後はこれが何分間隔になるか、ドキドキしながら着替えたり、最後に詰める入院グッズを準備したり。。
17分後間隔できた次はいきなり7分後!
え、もう?はやいな〜。
慌てて夫を起こし、病院に電話する。

陣痛の間隔、長さ、家から病院までの所要時間などを伝え、
じゃあすぐに来て下さい、と言うことで娘も着替えさせる。
まだ午前4時。
寝たまま連れていけばいいやと思ってたんだけど、
娘もぱっちり目が覚めたようだ。
なんせ楽しみにしていた赤ちゃんに会える日と言われたのだから。

タクシー会社に電話。
夜間ダイヤルにかけても繋がらなくてちょっと焦る。
3社目でやっと繋がった。
忘れ物、ないかな?
いざ、出陣!

タクシーの中では6分間隔に。
娘のいる手前、出来るだけ痛みを顔に出さないよう、
堪えながらの30分。
着いた時タクシーの運転手さんに言われた。
「さすが経産婦さんは落ち着いてるね〜。
前に門戸厄神(西宮市)で、この病院(神戸市)に行くと言って脂汗かいてる妊婦さん拾って、その時は焦ったけどね〜。」
・・・こわ〜。タクシーの運ちゃんも大変やね。

病院ではすぐ血圧測って内診。
結構痛いのに子宮口の開きはまだ3cmと聞いてがっかり。
まだまだやん!

陣痛室でモニターを付けながら、陣痛のいきみ逃し。
娘は既に退屈そう。
なんかおもちゃ持ってきてあげればよかったなあ。

わたしはモニターを付けてる間、自由に動けないので陣痛がくるととても辛い。
いきみのがしに大きく息を吐くので
その時娘と一緒に大声を出してみた。
「あ〜〜」
「が〜〜」
「ち〜〜」
いつもは、訳わからん言葉発してるなあ、としか思ってなかった娘の発声が
お産の進行に貢献してくれるとは意外や意外。

大分陣痛の間隔が短くなった気がしたのでナースコールしてもっかい内診。
子宮口は4cmとのこと。
「ここまでくると割と早いですよ。」
正直4cmにはがっかりだったけど助産婦さんの言葉を信じて頑張るしかない。
モニターを外して動けるようになったので
四つん這いの姿勢で腰を動かしながら、夫にテニスボールで痛いところを押してもらう。
娘も一緒に押してくれた。
「ママ、がんばれ〜」
ありがとう、と言うと嬉しそう。
すぐに飽きて「もういい〜」と言われてしまったけど、
少しでもわたしを助けてくれた娘が誇らしかった。

そして再び内診。
子宮口はほぼ全開、分娩室へ移動します、とのこと。
おお、いよいよだ!

陣痛の痛みはピーク。
合間に深呼吸してリラックスして、
と言われても深呼吸がなかなかできない。
赤ちゃんに酸素を送ってあげないと。。。
頭じゃわかってるのに、痛みで身体がついていかない。

もう髪の毛が見えてますよ、助産婦さんの声。
夫と娘も分娩室に入ってきた。

しかし、お産は意外な展開に。
赤ちゃんの心音が下がってきているので、
会陰切開と吸引分娩をさせてもらいます、
と助産婦さんに言われた。
もちろん、はい、と言うしかなく局部麻酔をして切開。
陣痛がきたらお腹の上に助産婦さんが乗って押しながら吸引、
これを3回くらいやっただろうか。
やっと赤ちゃんが出てこれた。

10月18日午前7時23分。
我が家の二人目の姫の誕生だ!
産声が聞こえた。
無事生まれてくれてよかった。。。
「赤ちゃん、生まれたで。ママ、お疲れ。」
パパの声に無言の娘。
娘には、赤ちゃんが生まれる様子がどんなふうに目に映ったんだろう。

赤ちゃんはすぐに検査に連れていかれた。
呼吸が弱かったようだ。
まずは赤ちゃんの安全を確保するのが第一優先、ということで
赤ちゃんを胸に乗せて初乳を飲ませるカンガルーケアもできなかった。

出産を無事終えた安堵感と、
思い通りの出産が出来なかった自己嫌悪感で、
ひたすら幸せと感動でいっぱいだった第一子出産時とは違う複雑な気持ちだった。

しばらくして、助産婦さんが赤ちゃんを連れてきてくれた。
ぱっちり二重のくりくりお目目。
上の子が生まれたときにそっくり!
可愛い。。。
ちょっとだけ抱っこして写真を撮らせて貰ったら
すぐにまた保育器に連れて行かれてしまった。
ああ、残念。。。

10ヶ月、赤ちゃんを育ててくれた胎盤も見せてもらった。
750gもある立派な胎盤だった。
(普通は500gくらい)
胎盤さんにもお疲れ様。
10ヶ月間ありがとう。

娘も大分疲れていたと思うんだけど保育園に行きたいと言うので
ばあばが到着するのを待って、パパも一緒に保育園に連れて行ってもらった。
保育園で先生に「弟ができた」と話したらしい。
ばあばがお迎えに行ったら先生に、
「男の子だったんですか」と言われたそうだ。
いえ、「妹」と言う単語を知らなかっただけです(^^ゞ

わたしはその後陣痛室に戻り、
一人会陰の痛みと後陣痛に耐えながらうとうと。
今のうちに身体を休めておこう。
お産のシーンを頭の中でリフレインさせながら
あんなに大きかった子宮がもうオヘソの下まで小さくなっているのを感じていた。


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コメント 1

忠

 リアルなルポを読むとなかなか大変だったんだね。
あらためて2姫誕生おめでとう。
by 忠 (2007-10-22 20:34) 

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